これは、このセクションの複数ページの印刷可能なビューです。 印刷するには、ここをクリックしてください.

このページの通常のビューに戻る.

タスク

Kubernetesドキュメントのこのセクションには、個々のタスクの実行方法を示すページが含まれています。タスクページは、通常、短い手順を実行することにより、1つのことを行う方法を示します。

タスクページを作成したい場合は、ドキュメントのPull Requestの作成を参照してください。

1 - ツールのインストール

Kubernetesのツールをローカルのコンピュータ上にセットアップします。

kubectl

Kubernetesのコマンドラインツールkubectlを使用すると、Kubernetesクラスターに対してコマンドを実行できるようになります。kubectlは、アプリケーションのデプロイ、クラスターリソースの調査と管理、ログの表示などに使用できます。

kubectlのダウンロードとインストールを行い、クラスターへのアクセスをセットアップする方法については、kubectlのインストールおよびセットアップを参照してください。

また、kubectlリファレンスドキュメントも参照できます。

Minikube

Minikubeは、Kubernetesをローカルで実行するツールです。MinikubeはシングルノードのKubernetesクラスターをパーソナルコンピューター上(Windows、macOS、Linux PCを含む)で実行することで、Kubernetesを試したり、日常的な開発作業のために利用できます。

ツールのインストールについて知りたい場合は、公式のGet Started!のガイドに従ってください。

Minikubeが起動したら、サンプルアプリケーションの実行を試すことができます。

kind

Minikubeと同じように、kindもローカルコンピューター上でKubernetesを実行するツールです。Minikubeとは違い、kindは1種類のコンテナランタイム上でしか動作しません。実行にはDockerのインストールと設定が必要です。

Quick Startに、kindの起動に必要な手順が説明されています。

1.1 - kubectlのインストールおよびセットアップ

Kubernetesのコマンドラインツールであるkubectlを使用して、Kubernetesクラスターに対してコマンドを実行することができます。kubectlによってアプリケーションのデプロイや、クラスターのリソース管理、検査およびログの表示を行うことができます。kubectlの操作に関する完全なリストは、kubectlの概要を参照してください。

始める前に

kubectlのバージョンは、クラスターのマイナーバージョンとの差分が1つ以内でなければなりません。たとえば、クライアントがv1.2であれば、v1.1、v1.2、v1.3のマスターで動作するはずです。最新バージョンのkubectlを使うことで、不測の事態を避けることができるでしょう。

Linuxへkubectlをインストールする

curlを使用してLinuxへkubectlのバイナリをインストールする

  1. 次のコマンドにより、最新リリースをダウンロードしてください:

    curl -LO "https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/$(curl -s https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txt)/bin/linux/amd64/kubectl"
    

    特定のバージョンをダウンロードする場合、コマンドの$(curl -s https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txt)の部分を特定のバージョンに書き換えてください。

    たとえば、Linuxへv1.25.0のバージョンをダウンロードするには、次のコマンドを入力します:

    curl -LO https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/v1.25.0/bin/linux/amd64/kubectl
    
  2. kubectlバイナリを実行可能にしてください。

    chmod +x ./kubectl
    
  3. バイナリをPATHの中に移動させてください。

    sudo mv ./kubectl /usr/local/bin/kubectl
    
  4. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    

ネイティブなパッケージマネージャーを使用してインストールする


sudo apt-get update && sudo apt-get install -y apt-transport-https gnupg2
curl -s https://packages.cloud.google.com/apt/doc/apt-key.gpg | sudo apt-key add -
echo "deb https://apt.kubernetes.io/ kubernetes-xenial main" | sudo tee -a /etc/apt/sources.list.d/kubernetes.list
sudo apt-get update
sudo apt-get install -y kubectl

cat <<EOF > /etc/yum.repos.d/kubernetes.repo
[kubernetes]
name=Kubernetes
baseurl=https://packages.cloud.google.com/yum/repos/kubernetes-el7-x86_64
enabled=1
gpgcheck=1
repo_gpgcheck=1
gpgkey=https://packages.cloud.google.com/yum/doc/yum-key.gpg https://packages.cloud.google.com/yum/doc/rpm-package-key.gpg
EOF
yum install -y kubectl

他のパッケージマネージャーを使用してインストールする

Ubuntuまたはsnapパッケージマネージャーをサポートする別のLinuxディストリビューションを使用している場合、kubectlはsnapアプリケーションとして使用できます。

snap install kubectl --classic

kubectl version --client

LinuxでHomebrewパッケージマネージャーを使用している場合は、kubectlをインストールすることが可能です。

brew install kubectl

kubectl version --client

macOSへkubectlをインストールする

curlを使用してmacOSへkubectlのバイナリをインストールする

  1. 最新リリースをダウンロードしてください:

    curl -LO "https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/$(curl -s https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txt)/bin/darwin/amd64/kubectl"
    

    特定のバージョンをダウンロードする場合、コマンドの$(curl -s https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txt)の部分を特定のバージョンに書き換えてください。

    たとえば、macOSへv1.25.0のバージョンをダウンロードするには、次のコマンドを入力します:

     curl -LO https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/v1.25.0/bin/darwin/amd64/kubectl
    
  2. kubectlバイナリを実行可能にしてください。

    chmod +x ./kubectl
    
  3. バイナリをPATHの中に移動させてください。

    sudo mv ./kubectl /usr/local/bin/kubectl
    
  4. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    

Homebrewを使用してmacOSへインストールする

macOSでHomebrewパッケージマネージャーを使用していれば、Homebrewでkubectlをインストールすることもできます。

  1. インストールコマンドを実行してください:

    brew install kubectl
    

    または

    brew install kubernetes-cli
    
  2. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    

MacPortsを使用してmacOSへインストールする

macOSでMacPortsパッケージマネージャーを使用していれば、MacPortsでkubectlをインストールすることもできます。

  1. インストールコマンドを実行してください:

    sudo port selfupdate
    sudo port install kubectl
    
  2. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    

Windowsへkubectlをインストールする

curlを使用してWindowsへkubectlのバイナリをインストールする

  1. こちらのリンクから、最新リリースであるv1.25.0をダウンロードしてください。

    または、curlをインストールされていれば、次のコマンドも使用できます:

    curl -LO https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/v1.25.0/bin/windows/amd64/kubectl.exe
    

    最新の安定版を入手する際は(たとえばスクリプトで使用する場合)、https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txtを参照してください。

  2. バイナリをPATHに追加します

  3. kubectlのバージョンがダウンロードしたものと同じであることを確認してください:

    kubectl version --client
    

PSGalleryからPowerShellを使用してインストールする

WindowsでPowershell Galleryパッケージマネージャーを使用していれば、Powershellでkubectlをインストールおよびアップデートすることもできます。

  1. インストールコマンドを実行してください(必ずDownloadLocationを指定してください):

    Install-Script -Name 'install-kubectl' -Scope CurrentUser -Force
    install-kubectl.ps1 [-DownloadLocation <path>]
    

    インストーラーは$HOME/.kubeを作成し、設定ファイルを作成します。

  2. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    

ChocolateyまたはScoopを使用してWindowsへインストールする

  1. Windowsへkubectlをインストールするために、ChocolateyパッケージマネージャーやScoopコマンドラインインストーラーを使用することもできます。

    choco install kubernetes-cli
    

    scoop install kubectl
    
  2. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    
  3. ホームディレクトリへ移動してください:

    # cmd.exeを使用している場合は cd %USERPROFILE% を実行してください。
    cd ~
    
  4. .kubeディレクトリを作成してください:

    mkdir .kube
    
  5. 作成した.kubeディレクトリへ移動してください:

    cd .kube
    
  6. リモートのKubernetesクラスターを使うために、kubectlを設定してください:

    New-Item config -type file
    

Google Cloud SDKの一部としてダウンロードする

Google Cloud SDKの一部として、kubectlをインストールすることもできます。

  1. Google Cloud SDKをインストールしてください。

  2. kubectlのインストールコマンドを実行してください:

    gcloud components install kubectl
    
  3. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    

kubectlの設定を検証する

kubectlがKubernetesクラスターを探索し接続するために、kubeconfigファイルが必要になります。これは、kube-up.shによりクラスターを作成した際や、Minikubeクラスターを正常にデプロイした際に自動生成されます。デフォルトでは、kubectlの設定は~/.kube/configに格納されています。

クラスターの状態を取得し、kubectlが適切に設定されていることを確認してください:

kubectl cluster-info

URLのレスポンスが表示されている場合は、kubectlはクラスターに接続するよう正しく設定されています。

以下のようなメッセージが表示されている場合は、kubectlは正しく設定されていないか、Kubernetesクラスターに接続できていません。

The connection to the server <server-name:port> was refused - did you specify the right host or port?

たとえば、ラップトップ上(ローカル環境)でKubernetesクラスターを起動するような場合、Minikubeなどのツールを最初にインストールしてから、上記のコマンドを再実行する必要があります。

kubectl cluster-infoがURLレスポンスを返したにもかかわらずクラスターにアクセスできない場合は、次のコマンドで設定が正しいことを確認してください:

kubectl cluster-info dump

kubectlの任意の設定

シェルの自動補完を有効にする

kubectlはBashおよびZshの自動補完を提供しています。これにより、入力を大幅に削減することができます。

以下にBash(LinuxとmacOSの違いも含む)およびZshの自動補完の設定手順を示します。

はじめに

Bashにおけるkubectlの補完スクリプトはkubectl completion bashコマンドで生成できます。シェル内で補完スクリプトをsourceすることでkubectlの自動補完が有効になります。

ただし、補完スクリプトはbash-completionに依存しているため、このソフトウェアを最初にインストールしておく必要があります(type _init_completionを実行することで、bash-completionがすでにインストールされていることを確認できます)。

bash-completionをインストールする

bash-completionは多くのパッケージマネージャーから提供されています(こちらを参照してください)。apt-get install bash-completionまたはyum install bash-completionなどでインストールできます。

上記のコマンドでbash-completionの主要スクリプトである/usr/share/bash-completion/bash_completionが作成されます。パッケージマネージャーによっては、このファイルを~/.bashrcにて手動でsourceする必要があります。

これを調べるには、シェルをリロードしてからtype _init_completionを実行してください。コマンドが成功していればすでに設定済みです。そうでなければ、~/.bashrcに以下を追記してください:

source /usr/share/bash-completion/bash_completion

シェルをリロードし、type _init_completionを実行してbash-completionが正しくインストールされていることを検証してください。

kubectlの自動補完を有効にする

すべてのシェルセッションにてkubectlの補完スクリプトをsourceできるようにしなければなりません。これを行うには2つの方法があります:

  • 補完スクリプトを~/.bashrc内でsourceしてください:

    echo 'source <(kubectl completion bash)' >>~/.bashrc
    
  • 補完スクリプトを/etc/bash_completion.dディレクトリに追加してください:

    kubectl completion bash >/etc/bash_completion.d/kubectl
    
  • kubectlにエイリアスを張っている場合は、以下のようにシェルの補完を拡張して使うことができます:

echo 'alias k=kubectl' >>~/.bashrc
echo 'complete -F __start_kubectl k' >>~/.bashrc

どちらも同様の手法です。シェルをリロードしたあとに、kubectlの自動補完が機能するはずです。

はじめに

Bashにおけるkubectlの補完スクリプトはkubectl completion bashコマンドで生成できます。シェル内で補完スクリプトをsourceすることでkubectlの自動補完が有効になります。

ただし、補完スクリプトはbash-completionに依存しているため、事前にインストールする必要があります。

bashのアップグレード

ここではBash 4.1以降の使用を前提としています。Bashのバージョンは下記のコマンドで調べることができます。

echo $BASH_VERSION

バージョンが古い場合、Homebrewを使用してインストールもしくはアップグレードできます。

brew install bash

シェルをリロードし、希望するバージョンを使用していることを確認してください。

echo $BASH_VERSION $SHELL

Homebrewは通常、/usr/local/bin/bashにインストールします。

bash-completionをインストールする

type _init_completionを実行することで、bash-completionがすでにインストールされていることを確認できます。ない場合は、Homebrewを使用してインストールすることもできます:

brew install bash-completion@2

このコマンドの出力で示されたように、~/.bash_profileに以下を追記してください:

export BASH_COMPLETION_COMPAT_DIR="/usr/local/etc/bash_completion.d"
[[ -r "/usr/local/etc/profile.d/bash_completion.sh" ]] && . "/usr/local/etc/profile.d/bash_completion.sh"

シェルをリロードし、type _init_completionを実行してbash-completion v2が正しくインストールされていることを検証してください。

kubectlの自動補完を有効にする

すべてのシェルセッションにてkubectlの補完スクリプトをsourceできるようにしなければなりません。これを行うには複数の方法があります:

  • 補完スクリプトを~/.bash_profile内でsourceする:

    echo 'source <(kubectl completion bash)' >>~/.bash_profile
    
  • 補完スクリプトを/usr/local/etc/bash_completion.dディレクトリに追加する:

    kubectl completion bash >/usr/local/etc/bash_completion.d/kubectl
    
  • kubectlにエイリアスを張っている場合は、以下のようにシェルの補完を拡張して使うことができます:

    echo 'alias k=kubectl' >>~/.bash_profile
    echo 'complete -F __start_kubectl k' >>~/.bash_profile
    
  • kubectlをHomwbrewでインストールした場合(前述のとおり)、kubectlの補完スクリプトはすでに/usr/local/etc/bash_completion.d/kubectlに格納されているでしょう。この場合、なにも操作する必要はありません。

どの場合でも、シェルをリロードしたあとに、kubectlの自動補完が機能するはずです。

Zshにおけるkubectlの補完スクリプトはkubectl completion zshコマンドで生成できます。シェル内で補完スクリプトをsourceすることでkubectlの自動補完が有効になります。

すべてのシェルセッションで使用するには、~/.zshrcに以下を追記してください:

source <(kubectl completion zsh)

kubectlにエイリアスを張っている場合は、以下のようにシェルの補完を拡張して使うことができます:

echo 'alias k=kubectl' >>~/.zshrc
echo 'compdef __start_kubectl k' >>~/.zshrc

シェルをリロードしたあとに、kubectlの自動補完が機能するはずです。

complete:13: command not found: compdefのようなエラーが出力された場合は、以下を~/.zshrcの先頭に追記してください:

autoload -Uz compinit
compinit

次の項目